地方創生のカギは行政と地元企業の垣根を取り払うことだった?!
〜 キャンプで変える地方課題!行政×地元企業×コミュニティ 〜
地方課題をワーケーションで解決するプロジェクト
えびわけ(everyday-wokation)は、ようやくスタートラインに立つことができました。
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今回は埼玉県、秩父エリアにて行政のバックアップのもと、地元企業のDX推進という形で携わりながら、キャンプ場を作るという形で始動しました。それまでの背景も含めてレポートにまとめていきます。
目次
●秩父に関わるきっかけ
観光庁主催の「ワーケーション最前線」セミナーへ参加したことがきっかけです。
地元企業15〜20団体、都内企業15〜20団体が参加した2時間ほどのセッションで、
帰り際に地元企業に対してDXで変われることを伝えると、そっけない返事でした。
「DXで何が変わるのかよくわからない」
国や市町村のトップダウンで動いても、地元の方の理解につながらず、DX自体が言葉歩きしてしまうのは何かしらの要因があると感じました。
それから行政や地元企業の方と話していると、だんだんとその要因が見えてきました。
本当はITなどで変わりたい気持ちがあるものの、地元企業には下記のような悩みがありました。
そもそも何が悩みなのかわかっていない(俯瞰的・客観的視点の不足)
どうしたら課題解決できるのかのイメージが掴めていない(課題解決ツールの活用難)
人手が不足していて、今やることで精一杯になっている(リソース不足)
地元のつながりがあるので自分だけが変わるということの抵抗(世間体・現状維持バイアス)
今回は、フェノズの強みであるコミュニティ形成と、イベントなどによるコミュニケーションをしっかり取りながら、地元企業の課題に向き合い、DXで変われることやメリットが伝わるようなキャンプ場を作ることになりました。
私たちがやったこと ①キックオフイベント、②秩父での交流会、③キャンプ企画
●えびわけキックオフイベント(都内交流会)の実施
2024年1月17日、新宿にてえびわけキックオフイベントを開催いたしました。
参加者:35名
企業10社 フリーランス17名 秩父関係者8名
秩父に興味を持ってもらうために、大手企業(コクヨ)、中小IT企業(受託開発、自社プロダクト開発)、ベンチャー(Web開発、インフラ、セキュリティ系)からフリーランス(PM、SE、PG、Webデザイナー、Webマーケ)の方まで幅広くお越しいただけました。
秩父からは秩父市産業観光部の方、コワーキングスペースや宿泊施設運営事業者、林業の方にお越しいただきました。
秩父市の現状を深く知り、ワークショップでその課題に対してのアプローチをグループに分かれてみんなで検討し、最後にプレゼンで発表を行いました。
秩父に関心を持つ人が一人でも増えればと思い企画設計しましたが、ワークショップはまだまだ改善の余地があったので今後見直してより充実するように工夫していければと感じました。
一方で、秩父市でワーケーションウィークを2月から開催することをアナウンスさせていただき、3割ほどの方からいきたいとの声をいただけたのは正直嬉しかったです。このような活動を継続していくことで、関係人口の創出、しいては地方課題の解決に結びつくきっかけが増えていくと感じています。
えびわけでは、こうしたファーストフェーズから地道に取り組んでいくことで、地域課題を一緒に考える、行動し、お互いに助け合うメンバーが増えていければと改めて感じました。
●秩父交流会イベントの実施
2024年2月17日、秩父にてえびわけ交流会イベントを開催いたしました。
参加者:35名
企業10社 フリーランス15名 秩父関係者10名
※下記のような方々に参加していただきました。
Web3
Webマーケ、制作
動画生成AI(ITベンダー)
SES事業者
Web広告代理店
MBA×エンタメ
SIer
秩父市議会議員
秩父市 課長
林業、農業、工業
不動産(宿泊施設、コワーキングスペース、古民家リノベ)
医療社団法人
今回もワークショップを開催しました。
各テーブルで都内からのメンバーと秩父メンバーで分かれてそれぞれの立場から話を交えていくという形で進行し、会場は大変賑やかな空気に包まれました。
また秩父サイドの詳しいお話などもよりお伺いできたことで、構想レベル以外にも実務レベルでの課題なども出していただきみんなで考える時間がとれたことがよかったです。
DXをテーマとした今回の地方課題解決プロジェクトですが、地元企業の悩みはもっと深掘りしないとやはりわからない印象が強く残りました。
単純にビジネスとして接点を持つだけではなく、しっかりと伴走して何か困っていないかを一緒に探すことから始められると、相手も気持ちよく仕事ができるようになり、喜んでもらえると感じました。
また、キャンプにつなげるための施策も打ち、秩父交流会も終始盛り上がってよかったですが、地元の方はやはりキャンプには行かないという第二の壁が見つかったので、それをどう打開するかを運営チームで話し合う必要が出てきました。
運営チームでは、キャンプで1泊2日はハードルが上がるので、まずはスポット的に参加してもらいその中で話しあったりお互いに思っていることを伝えられるようにしようということで企画をすることになりました。
●プレキャンプイベントの実施
3月23日-24日、小鹿野町にてキャンプ場企画第一弾、えびわけキャンプを開催しました。
参加者:10名
企業2社 フリーランス3名 秩父関係者5名
※下記のような方々に参加していただきました。
DX推進事業者
受託開発事業者
インフラ上流SE
バックエンドエンジニア
地方創生ライター
町に愛されるパン屋さん
エゴマ事業者
今回はワークショップ、BBQを通して地元の方との交流、そして課題についての理解につなげることが目的でした。
DXを廃校を用いて推進している方や、エゴマの活用を秩父にて試みている方、長年地元で愛されるパン屋さんの3代目の方など、幅広く地元の方に参加していただきました。
ワークショップでは、秩父エリアの見え方(内部・外部)とそのギャップの深掘りを行い、観光と仕事の両面で話をしたり、一企業に焦点を当ててクイズ形式で悩みを深掘りながらアイデアや企画を提案し合いました。
結果的に、地元の方の深いお悩みを聞くことができ、えびわけメンバーからの解決案なども共有することができました。
現状の地元企業の課題を大まかにまとめると下記となります。
●地元企業の課題
・人口減少により、売上が減少
・広報に手が回らない
・行政と住民の間のギャップが埋まらない
各課題に対しては、より上流部分での整理や、行政との連携が必須であり、今後はDX以外の分野でも専門家や専門機関との連携、実務ではエンジニアによるシステムやアプリの構築が必要になると感じました。
えびわけは8月のキャンプ場グランドオープンに向けて今後も密に連携をとっていきます。
今後の動きは、LINEオフィシャルをメインに発信していきますので、気になる方はフォローお願いいたします。
●今後の展望など
<4月以降のスケジュール>
/都内エリア
5月 えびわけ交流会@池袋
7月 えびわけ交流会@池袋
10月 えびわけ交流会@池袋
12月 えびわけ忘年会@池袋
/秩父エリア
6月 企業研修、合宿イベント
8~9月 キャンプ場、グランドオープン
▶︎えびわけに興味のある方は無料会員登録をぜひ(LINE official)
行政のバックアップのもと、地方創生にさまざまな形で関わることができます。
●今後のテーマ
・地域課題解決のためのコンテンツ作り(キャンプ、スポーツ、エンタメなど)
・コミュニティ作り(ICTの活用、自走できるコミュニティ、リーダーの育成)
・SDGs、社会課題に対しての取り組み(環境保全、防災、DX、教育など)
上流・下流を並行して進め、地域の方にも協力してもらう場として、
キャンプ場などに適切な機能を設けることが、地域課題解決のきっかけを作ることにつながればと思います。
<地方創生活動 一例>
大宮アルディージャと共に、大宮第二・第三公園をニュースポーツ・アーバンスポーツ・ニッチスポーツ中心に盛り上げています。スポーツによる地域課題解決につなげるアプローチとなります。